マウンテンハードウェアの
本気のモノづくりを感じました。

まず初めに高いデザイン性と多機能なポケットの数にワクワクしました。これまで「もっとこういう形に」や「こんな機能が」と願い、待ち望んでいたプロダクトです。

実際に使用してみて、ポケットの配置やポケット内の作りは意図が非常にわかりやすく、ユーザーにとっても使いやすいウェアだと感じました。大型のチェストポケットはガイドとして持ち歩いている野外活動帳や雪温計なども容易に入り、携帯電話を収納できる断熱ポケットも良い取り組みに思えました。

フロントファスナーやポケットファスナーの引き手は「すぐ外れてしまう」紐タイプから脱落防止パーツ付きのタイプに変更されており、グローブを着用したままでも使い勝手が良く、見え方も含めて好印象でした。内側のポケットも左右ともに大きく、仮にシールが凍りつくトラブル等があった場合でも、さっとシールをしまえるので良いと思いました。
吹雪の時にフードを被ったまま滑走することがよくありますが、視界を確保しにくかったり、首の動きを制限されたりということがよくあります。その点、ミソジェンのフードのデザインはとてもよく動きをサポートしてくれます。

また、アメリカンブランドらしいゆったり目のシルエットがとても良かったです。フリースキーヤー、フリースノーボーダー共にハマるシルエットだと思いました。

ビブパンツは左右の太腿部に設置された4つのポケットが非常に効果的で、ビーコンやグローブなどを入れて使用しましたが邪魔にならず、そのうえ、ビーコン・鍵などを付けられるフックも付いているので使いやすいです。臀部にはトイレ用のファスナーも搭載され、ビブパンツを履いていても容易にトイレを済ますことができます。

普段から立山や白馬でのバックカントリーエリアで滑ることが私の日常であり、その環境は低温、強風、吹雪にさらされることも少なくありません。厳しい環境において、より快適に長時間行動を共にする信頼のウェアです。

水間大輔／1978年、富山県富山市生まれ。スノーボードハーフパイプの競技者として活動したのち、地元立山エリアを中心にバックカントリーシーンで活動。ガイド業の傍ら、剱岳での滑走やそのほか立山に広がる無数のラインを求めて山奥へ足繁く通い、そのライディングを写真や映像を通し表現している。また、地元のローカルコミュニティを大切にし極楽バンクドスラロームの運営をはじめ様々な活動を行い、スノーボードのコミュニティ育成に尽力するなど活躍の幅を広げている。
MOUNTAIN HARDWEARからのオフィシャルムービー「BIG DAY 大日」にてそのライディングを確認できる。