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#05 STORY

MOUNTAIN LIFE.

Shikaichi Ueki Whistler, BC, Canada

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BACKCOUNTRY SKIING

ウィスラー&ブラッコムスキー場がオープンするのが毎年11月後半あたり。植木はそのシーズンインから滑り始め、標高差の大きなコースを繰り返し滑り込むことで、スキーに必要な体力と筋力を調整する。そして急斜面のコンディションが整ってからは、ハードバーンへのチャージを重ねていく。バックカントリーの条件が整うシーズン中盤からは、スキー場でのルーティンをこなしつつも、天気が良い日はバックカントリーに出かける。そこからは、毎日のように天気とのにらめっこだ。
カナダといえば、中部アルバータ州のカナディアンロッキーが有名だが、太平洋を越えてきたストームが最初に大雪をもたらすのが、ブリティッシュコロンビア州の西海岸を縦に貫くコーストマウンテン。ウィスラー&ブラッコムもこの山域にあり、周囲にはバックカントリースキーに最適な広大なエリアを有している。スキー場上部のアルパインエリアは、いわばバックカントリーでしか滑れないようなチャレンジングな斜面を、リフトを使って繰り返しトライできることがメリットだ。植木はこうしたスキー場での滑走を"トレーニング"と位置づけており、彼にとっての"本番"は、リフトやスキーパトロールのサポートのないバックカントリー。天候を読んでコンディションを当て、狙った斜面から理想のラインを導き出し、そこを安全かつアグレッシブに滑り切ることに全力を傾ける。それはスキーヤーとしての総合力が試される格好の場でもある。

ウィスラー周辺のバックカントリーにアクセスするには、大きく分けて3つの方法がある。ひとつはスキー場からのアクセス。ウィスラー&ブラッコムのアウトバウンズには広大なバックカントリーが広がっており、ここからロングツアーに出ることも、あるいはバックカントリーを滑り降りて、再びスキー場に戻ることも可能。そこで植木は条件が整えばすぐにバックカントリーに出られるように、スキー場で滑る時もバックパックにはビーコンやショベル、プローブなどセイフティギアを携行している。
2つ目は道路沿いのパーキングに車を停めて、オールハイクで滑るバックカントリー。夜明け前からヘッドランプの灯りで歩き出し、樹林帯を抜ければ上部には急峻なアルパインエリアが待ち受ける。多くはワンデイでトライするが、シーズン中に何回かは、山中の避難小屋や、あるいはテント泊で上部の大きな斜面を狙うこともある。
3つ目はスノーモビルを活用して奥地のバックカントリーにアクセスする方法。これはアプローチが長い場合に有効で、あるいは、スノーモビルをリフト代わりに繰り返し斜面を滑ることもある。
「歩きとスノーモビルは同じようなフィールドですが、スノーモビルを使えばやはり本数を滑れますし、良い斜面にもアプローチできる。逆にオールハイクでは移動速度は遅くなりますが、そのぶん、山の中にいるという濃厚な感覚を楽しめますし、スノーモビルで上がれないようなスティープな斜面を登って滑ることもできる。僕はそのどちらも好きですし、その時の目的と斜面、やりたいことに合わせて使い分けている感じですね」

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