実際、着心地はものすごく軽快で、これまでのシェルとはまったく異なる感覚。ムレもほとんどないので、終始着っぱなしで行動できるジャケットです。それだけに防風性が心配だったのですが、3月に八ヶ岳の阿弥陀岳北稜というルートで使ってみたかぎりでは問題ありませんでした(天候は晴れ、微風)。オールラウンドに使えるようなやさしい設計のジャケットではないので、弱点も理解したトンガッた人でないと使いこなせないと思いますが、個人的にはこういう個性の強いモデルは大好きです。今シーズンもいろいろなシーンで使ってみたいと思っています。

いやー、このジャケットおもしろいです。気に入りました!ひとことで言えばハードシェルとソフトシェルのハイブリッドジャケット。これまでもそういうジャケットはありましたが、防水性や防風性を重視しすぎたせいか、せっかくのソフトシェル部分が硬く重いものがほとんどで、ハイブリッドにした意味があるのか?というようなものが多かったのですが、このミクサクションジャケットは違いました。フードから肩、腕部分はハードシェル素材ですが、胴体部分はジャージのようにやわらかく薄い素材。シェルとしてのプロテクション機能はある程度捨て、行動中の快適さと動きやすさを最優先してここまで割り切ったつくりのジャケットはなかったように思います。

森山憲一
『山と溪谷』『ROCK & SNOW』『PEAKS』編集部を経て2013年に独立。一貫して登山・クライミング雑誌に携わっている山岳専門フリーライター&編集者。縦走、スキー、クライミングなど幅広いフィールドで活躍。

Test Report