今回は、日本海にほど近い、新潟・シャルマン火打スキー場から、放山のピークを目指しハイクアップ。気温15度のぽかぽか陽気の中、すぐに汗ばんできたが、コンパルション3レイヤージャケットは着たままだ。 登りが続き、息も弾んできて、かなり体温も上がってきたため、ベンチレーションは上下ともに全開だが、ジャケットを脱がなければいられないほどではない。熱と湿気はそれなりにこもっているが、湿気の排出もかなり急ピッチで行われているのがわかる。脱湿の始まりの速さと、処理する量の多さを確認することができた。
2時間ほどのハイクで放山のピークへ。気温がぐっと下がり、吹きさらす風が顔を刺す。しかし、ベンチレーションのファスナーを閉めれば、風はシャットダウンできる。湿気は通すのに風は通さないのだ。湿気が逃げるということは、体温も逃げてしまうのではないか?という疑問は完全に払拭された。これが、DRY.Q ELITEの力か!アウトドアメーカーが本気で作ったウェアは、やはりひと味違う。

DRY.Q ELITEは、簡単に言うと完全防水ながら、体から発する湿気は効率よく放出するのが特徴。昨年着たのはソフトシェルとハードシェルのハイブリッドだったので、通気の抜けが主にソフトシェル部分から感じられたが、今回はハードシェル。どのくらい体感できるのかという点に興味があった。 アウトドアブランドのウェアの特徴は、どんな天候にも対応できる幅広さだ。単に防水性が高いとか、レイヤリングで保温力を調節できるというのは過去の話。現在は、もっと細やかな、人間の体温調節機能の一部のような機能が求められている。その最重要ポイントが透湿性能だ。

高橋達夫
株式会社芸文社 月刊スキーグラフィック編集長
スキー雑誌編集暦25年、SAJ準指導員、テクニカル・プライズ。近年はトレイルランニングの媒体も手がけている。

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