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Josh Hydeman
Josh Hydeman
Josh Hydeman
Ethan Pringle

私たちの足下に、未踏査のめったに見られない荒野が広がっている

― ひたすら脆く、驚きに満ちた光景。

私たちのギアの多くは高所登山で使用されていますが、マウンテンハードウェアのアンバサダー、ジョシュ・ハイドマンは足下に広がる世界を探検します。世界で最も珍しい、延々と続く洞窟の中を、這いつくばり、登り、手探りで進んでいきます。そこは寒く、濡れていて、過酷な環境ですが、写真に撮ると生き生きとしています。この異世界のような景色はカメラに捉えられるまで、そのすべての存在が闇に覆われていました。ジョシュの作品が素晴らしいのは、見慣れない景色が視覚的に強いインパクトを与えるだけでなく、ジョシュのインスピレーションの源となるこの壊れやすい環境の保護に役立つからです。

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" 写真を撮るために光を生み出すときの、
何かをいかにリアルに見せるかという芸術的な問題は、
考慮に値する問題です。文字通り光がなければ、
何がリアルか、誰にもわからないのですから
"

時の中で凍りついた瞬間

ジョシュは環境保全の取り組みを目的に、しばしば科学的な調査に同行しています。その一例が、マウントフッドのサンディ・グレイシャー洞窟内の氷柱に関する記録文書の変更調査でした。 その際に、ジョシュは芸術と科学の類まれな融合を目にしました。ジョシュは、観察者であり、歓迎されないアウトサイダーであると同時に、自身のクリエイティブなレンズを通じて生の美を捉え、描き出す芸術家でもありました。

" 地球温暖化についてどんな立場を取っていようと、
氷河は消滅し続けているし、
岩窟の化石氷体が溶けていっています。
私がしていることは、この瞬間を今後に残せるよう、
そのような場所を記録しておき、
形のある記録として残すことです。
これはタイムカプセルのようなものなのです。
"

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エンパイア・ステート・ビルディングよりも深く

ジョシュは最近、メキシコのサン・ルイス・ポトシ州アキスモン市郊外にあるゴロンドリナス洞窟から戻ってきました。洞窟の底は、最も低い入り口からでも1,092フィート(約333m)下にあり、知られている限り世界で最も縦に深い洞窟です。わかりやすい例を挙げると、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディングがすっぽりとその広大な縦穴に入ってしまうほどです。
「信じられないようなこだまでした。とにかく深いので、トランシーバーでコミュニケーションを取らなければならなかったのですが、『オフロープ』と言うと洞窟全体に音が反響するんです。まるで月に降り立ったような気分でした」
ラペリングと呼ばれるロープを使った懸垂下降で真っ暗な穴の中へ、何千フィートも下りていくことを想像してください。体が空中に完全に浮遊します。行く手を導く壁はありません。基準点もありません。何もないのです― 足が地面につくまでは。
そんな経験――頭が予想することを見事に裏切る冒険が、ジョシュ・ハイドマンの好奇心とイマジネーションの限界を押し広げます。その限界がどこにあるのかは、まだわかりません。

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経歴ジョシュ・ハイドマンは写真家、映像作家、サウンドアーティストである。人里離れた手つかずの場所をカメラに収め、隠れた壊れやすい世界に対する情熱を世界と共有しています。私たちの地球に物理的な変化が起こるこの重大な時代に、ジョシュが捉える写真は科学者、ジャーナリスト、アートコレクターのためのタイムカプセルとしての役割を果たしています。

Ethan Pringle

マウンテンハードウェアがサポートするアスリート、イーサン・プリングルは、1ヶ月のキャンプ生活を送りながら、スペインで最も過酷なルートのひとつに挑戦しました。その闘いは、ルートそのものよりはるかに奥深いもの ―アイデンティティを問う闘いとなりました。

"もううんざりだ"

カタルーニャでの最後の日を前にした夜、私はジェームズ・ルーカスにそう言いました。「もう、トライする気が全くしないんだ。明日はただ登って、楽しんで、気分を変えたい」

「それが当然だよ。山に登るためにスペインに来たんだ。自分を拷問するためじゃないだろう」とジェームズは応じました。私はほんのわずか、手の脈を感じたように思いました。指の中で、何度も裂けた組織を治そうと血が脈打ちます。傷にネオスポリンを塗り、バンドエイドを貼るのが、毎晩の日課でした。

ここ1ヶ月、私はずっとラ・レイナ・モラ/ムーアの女王 ― スペインの広大な岩山、シウラナの有名なエル・パティ・エリアにある、素晴らしい40メートルにおよぶ5.14Dのテストピース ― と闘ってます。私にとっても、まわりで見守るみんなにとっても、失敗の原因はフィジカルなものではないことがはっきりしつつありました。 ― 問題は私の頭の中にあったのです。

必ず完登できると思い、私はもう2回も旅を延長していました。そして2回とも、自分に失望しました。人生のすべてがクライミングを中心に回っているというのに、最も意義のあるプロジェクトが成功せず自尊心をくじかれるというのは、つらいことです。頭にこんな思いがあふれていきます。「自分の時間とエネルギーのすべてをこの間抜けなゴールにつぎ込んでいるのに、いつまで経っても失敗し続けるなんて、俺にはなんの価値もない」

3月13日金曜日、私は疲れ切った気分で目覚めました。コルノデラ・デ・モンサントの小さな埃っぽい部屋で、断続的に咳をしながら、スプリングの効いたベッドで寝返りを打ち続ける夜でした。

本当はただ楽しくクライミングをしたかった。しかし、こんなにものめり込んできたプロジェクトに挑戦するラストチャンスを諦めなければいけないかもしれない、と思うと悲しくなりました。

最初の厄介なクラック・セクションを安心して乗り越えられるようになるまで10回近くトライしなければならなかったとしても、悪いレストのためのラバーのニーパッドがムーブの妨げになったとしても(スペイン人はニーパッドを使いません)、私はきっと登れると自信を持っていました。しかし、ラ・レイナは恐ろしい女王で、敬意を示すよう求めてきます。最初、私はラ・レイナにすっかり魅了され、その美しさに畏敬の念を抱いて立ち尽くしていました。しかし今ラ・レイナを見上げると、この山が私の弱さをさらけ出し、自信を喪失させるやり方に恨みを感じます。ラ・レイナに対する私の思いは、憎しみと紙一重でした。

こんな状態だったにもかかわらず、私は最後にもう1回挑戦しなければならない、と自覚していました。「だって誰にもわからないじゃないか」と思ったのです。「もしかしたら運良く登れるかもしれない。いやでも、そんなの都合良すぎるか」

静かな場所を求め、私は登山道の人混みから少し離れました。頭の中で私は考えました。

"大丈夫なのか? 本当にそうか? "

この質問は自分への贈り物でした。私は感情をため込んだタンクのふたを開いたのです。自分が抱えるプレッシャー、激しく直接壁にぶつけたものの、そのまままっすぐ自分に戻ってきただけの怒りと批判、それらがもたらした悲しみによって、私は傷ついていました。私の目には涙があふれました。

こいったいどうして、この深い穴の奥底に転がり落ちてしまったのだろうか?私は涙をぬぐい、これまでで一番深く、軽やかに、深呼吸しました。私は新しい目で世界を見ました。物心ついてから初めて、心配も不安も公開もなく、ただそこにいるだけの自分という存在を感じることができました。私の登る番が回ってきたのです。

こ私はすっかりリラックスして、地上から20フィート(約6m)上の最初のハードなセクションを滑るように越えました。家族に見られている、という感覚に息が詰まりそうになりましたが、涙とともに呼吸と力も戻ってきました。何も考えずに、ひとつのレストから次のレストへと何気なく移動し、レッドポイントの箇所を越え身を震わせました。クラックスダイノを刺し、足を蹴り戻し、パンプをこらえ最後のレストにたどりつきました。

こ私の中に何かが広がっていくのが感じられました。失敗するかもしれないという恐怖。右手の中指の温かい血の流れから、またどこかが痛みを伴って裂けたことが感じられ、このルートに挑戦するチャンスはこれで最後だということがわかりました。もう今しかありません。

こ冷静を保ち、深く呼吸しようと最善を尽くして、この最後の小さな出っ張りにもう一度英雄のように挑戦しよう、と言い聞かせました。どうってことない、まだプライドは残ってるだろう、と。でも実際には半信半疑でした。

こ私は最後の大きな岩を乗り越え、最後のスラブに出ました。最後の栄光にあるアンカーにクリップした後、私はすっかり取り乱し、何が何だか分からなくなってしまいました。私は声の限りに、絶叫し、マッチョなスペイン人(とアメリカ人の友人たち)の前で泣き出しました。彼らは最初から最後まで、このルートでの私の闘いを見守っていました。彼らは皆、わかってくれました。

こ自ら身を投じたこの苦しみは大変なものでしたが、私は一点の疑いもなく、それだけの価値があったのだとわかりました。一生懸命取り組み、しっかり自分を思いやれば、自分がどれだけのことを実現できるのか、自分自信に示すことができたのです。この挑戦から得た自信と経験にこの知識を重ねて、次のプロジェクトに挑みます — ラスベガス郊外の砂漠でのちょっとしたプロジェクトです。次の挑戦にはそんなに高望みしていません・・・けれども、誰にもわからないし、もしかしたら運良く登れるかも?いや、そんなの都合よすぎるか。

ITEMS

Exponent Jacket

MEN'S

ドライな着心地を実現する防水透湿機能ベイパードライを採用した、2.5レイヤーのレインジャケットとパンツ。軽量でコンパクトになるので突然の天候変化に備えるレインウェアとして、携行性に優れています。ジャケットのフロントは防水性が高いビスロンジッパー仕様。フードは2ウェイの調節が可能です。パンツは膝部分の強化立体裁断により、自由な動きを実現。スナップで留められるサイドジッパーを備えています。

WOMEN'S

悪天時の行動をサポートする2.5レイヤーのレインジャケットとパンツ。防水透湿機能ベイパードライがドライタッチの滑らかな肌触りでムレを抑えて快適な着心地を提供します。軽くコンパクトになるので、持ち運びも簡単です。ジャケットのフロントはビスロンジッパーを使用し、防水性を高めています。フードは2ウェイの調節が可能。パンツは動きやすさを考慮し、膝部分に強化立体裁断を施しています。スナップで留められるサイドジッパーを備えています。

裏地に特殊なドット状のプリントを施した2.5層の防水透湿素材。ドライタッチな肌触りを実現します。
また、軽量性と透湿性にも優れています。

Stretch Ozonic Jacket

MEN'S

軽量性、ストレッチ性に優れた2.5レイヤーのシェルジャケットとパンツ。防水透湿機能ドライQアクティブを採用しています。裏面にフルシームシーリングを施し、雨水の浸入をブロックします。ジャケットはベンチレーションを腕の内側に設け、通気を可能に。パンツはベルトを付属し、さらにウエスト背面のエラスティックにより、フィット感を高めています。サイドはフルレングスのジッパーが着脱を容易にします。

WOMEN'S

軽い着心地で動きやすい2.5レイヤーのシェルジャケットとパンツ。雨から身体を守り、快適な着心地を実現する防水透湿機能ドライQアクティブを採用しています。裏面にはフルシームシーリングを施し、雨水の浸入を抑制。腕の内側に設けたベンチレーションによりウェア内を換気します。パンツのウエスト部分はフィット感を高めるエラスティック仕様。サイドには脱ぎ履きのストレスを軽減するフルレングルのジッパーを設けています。

軽量でストレッチ性に優れた防水透湿テクノロジー。
運動量の多いスポーツや軽量性を重視するアクティビティに最適です。

Cohesion Jacket

MEN'S

ドライQコアを採用した3レイヤー防水透湿シェルジャケットとパンツ。優れた耐久性とストレッチ性を両立しています。ジャケットは残雪登山、春スキー、夏山でのレインジャケットとしての利用までカバーする汎用性が高いモデル。袖をすっきりしたデザインにすることで腕の動きを自由にし、セパレートベンチレーションが細やかな換気に対応。フード内にジャケットとパンツを収納できるフードパッカブル仕様です。細身ながらストレッチするパンツは、サイドジッパーを開けて通気を確保できます。

WOMEN'S

ストレッチ性と耐久性を兼ね備えた3レイヤーのシェルジャケットとパンツ。防水透湿機能ドライQコアが雨から身体を守り、快適な着心地を提供します。残雪登山、春スキー、夏山でのレインジャケットなど幅広いシーズンで活躍。ジャケットの襟裏に顔を保護する起毛トリコットを配置しています。脇下に動きやすさと通気性を考慮したベンチレーション。パンツは細身のシルエットで足運びも快適。サイドジッパーを開けてウェア内を換気できます。

磨耗や長年使用しても機能が劣化しにくい耐久性に優れた防水透湿性テクノロジー。
厳冬期のアウターシェルから、軽量のレインシェルまで、幅広い用途で活躍します。